REVENGE Ⅰ



「はぁ……。」


昨日の今日ということで、正直学校に行きたくなかった。


でも風邪をひかなかったのは、あの制服のおかげだ。


心の中で知らない誰かにお礼を言った。


まだ朝早いせいか、あたしは誰もいない廊下を歩く。


「ごきげんよう白鷺さん。」


「……っ!?」


……全く気配に気付かなかった。


振り向くとそこには、見知った顔が2つ。


「おはようございます……柚菜様、梨華様。」


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