REVENGE Ⅰ
そんなこと、考えてもみないことだった。
「あたしは……。」
あたしが復讐したところで、アリスさん達に何か影響が出るとは到底思えない。
でも……、確かにあたしは直接は何も関わってない。
だから、不満がないと言えば嘘になる。
「……まぁいいわ。
あなたが何もしなくても私達は困らないもの。
……でも。」
柚菜様が一息置いた。
このあとに続く言葉は全く想像がつかない。
「そろそろ、私達も行動を開始させてもらうわ。」
そう言った柚菜様と隣にいる梨華様の顔は、怪しい笑みを浮かべていた。