REVENGE Ⅰ



部屋にはパソコンを打つ音しか聞こえない。


それほどあたし達は真剣だった。


「……あった。」


歩夢が画面上に4つの会社の株価のグラフを並べた。


「同じ日の同じ時間に暴落してる…。」


あたしが呟く。


「そんなことってあるの…?」と樹里亜。


「考えらんねぇけど……でも実際あったんだ。」と潤。


部屋中が再び重い空気になってしまった。


「……少し休憩しよう。みんな今は気が動転してるはずだ。」


歩夢の一言で、あたし達は元いた場所のソファに座った。




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