REVENGE Ⅰ
2人が帰ったあと、あたしと歩夢はそれぞれパソコンと向き合った。
もちろん、経緯の報告と回復を促進するため。
あたしも歩夢も次期社長だからやって当然。
会社がピンチなのは見過ごせない。
「しかしあれだな……。仮にROSEの仕業じゃなくても、アリスの邪魔をする奴なんているもんなんだな。」
ふと歩夢が呟く。
「いい度胸してるよな。」
「本当よ。」
あたしを敵にまわすということは、西園寺を敵にまわすということ。
だから邪魔する人が出てくるなんて思ってもみなかった。
あたしを敵にまわしたこと、後悔させてあげる……。