REVENGE Ⅰ
シャットダウンしかけた手を止める。
"どんなに頭が良くても、あなたは一般人に変わりはない。"
"何かできると思ったら大間違いよ。"
「……っ。」
またもや脳裏をかすめる。
あたしはホントに何もできない……?
このままだとアリスさんは絶対危ない目に遭うのに……。
……敵の心配をするあたしはおかしいのかな。
いつか和解できたらいいな……。
淡い思いを抱きつつ、あたしはキーを打ち始めた。
……ホントはこんなことしたくないけど。
仕方ない。
緊急事態なんだから……。