REVENGE Ⅰ
「お疲れアリス。」
「歩夢も助けてよー…。」
「俺もあそこいたくなかったし。」
「……。」
「そんなに拗ねんなって♪」
「……大変だったんだからね。」
まぁ夜になったら歩夢に癒やしてもらうから……許そうかな。
「それにしても……、なんで隠し通路が食器棚の裏だって分かったんだよ。
最初は分からないって言ってただろ。」
「……このメール。」
あたしは歩夢に例のメールを見せた。
「これ……っ。」
「あたしも最初は絶対ガセネタだと思ったんだけど…。
……今は信じてみてよかった。」
まさか…、あの子に助けられるなんてね……。