REVENGE Ⅰ
「……そのかわり、君には優美学園高等部の、"VIPクラス"に入ってもらう。」
VIP……クラス……?
「あたし…、全然VIPのカケラもないんですけど…。」
「大丈夫。生徒たちは学園に推薦枠があることを知っている。そう言えば問題ない。」
「……はぁ…。」
「VIPクラスというのは、世界レベルの令嬢や御曹司たちがいるクラス。もちろん彼らはすべてを兼ね備えている。」
……。
「……そんなクラスにあたしが…?……。」
優美学園は幼稚舎・初等部・中等部と、エスカレーター式に進学する率が高い。
クラスの数も少ないため、学年全員の顔を知っている。
その中にあたしが行くなんて……。
場違いにも程がある…。