REVENGE Ⅰ
「……復讐よ。アリスが白鷺あすかにやっているように…!!……社交界は私達のものよっ!!」
……っ!?
柚菜様の手の中にキラリと光るもの。
ナイフ……!?
振り上げられたナイフは、今にもアリスさんに当たりそうだ。
あまりにも突然の出来事に、あたし達全員動けなかった。
ナイフとアリスさんの距離はもうほとんどなくて、あたしはとっさに目を瞑った。
もう、ダメだ……!!
ここにいる誰もがそう思った。
ポタッ…ポタッ…ポタッ……
あまりにも静かすぎて、あたしは目を開けた。