REVENGE Ⅰ
「……あたし、あなたを許したつもりはない。」
あたしとアリスさんが向かい合う。
薄暗い教室で、カーテンから漏れる光が2人の姿を照らしていた。
「……でも、あなたには感謝してる。」
「……え……?」
まさかアリスさんからそんなことを言われるなんて思ってなかった……。
「あなたからのメールがなかったら、あたし達今頃ここにはいないだろうから。」
「……っ!!」
あのメール……!!
緊急ニュースで見て、すぐにハッキングして隠し通路の位置をアリスさんにメールしたんだった……。
役に立ってよかった……。