REVENGE Ⅰ
振り向くとそこには、茶色に染めて艶のあるキレイな髪をゆるく巻き、制服……ではなくドレスを着ている美少女がいた。
……ん……?
この人、どこかで……。
「もうすぐ入学式始まるから、自分の教室行かないの?」
「あの……それなんですけど…、あたし高等部から入学するので理事長室行かなきゃいけないんです…。でもどこか分からなくて……。」
「……高等部から!?幼稚舎とか初等部なら分かるけど…、入るの難しくなかった?」
「いえ…、あたしは推薦で入ったので…。」
「推薦…!?……じゃああたしと同じ教室かも。」
「……え…?」
「1年でしょ?あたしも1年なの♪あたしは幼稚舎からいたけど…。理事長室は、ここの最上階。あのエレベーター使っていいよ。」
「あ、ありがとうございますっ!!」
「それじゃまた後で♪」
あの人、あたしが同じ教室だって前提なんだ……。
エレベーターに乗り、最上階のボタンを押した。