REVENGE Ⅰ



「初めてだな、ここに入るの……。」と潤。


「あたしも…。」と樹里亜。


「俺もだな…。」と歩夢。


3人は来たことなかったんだっけ。


あたしたちの目の前には、金や宝石で装飾されている大きな扉…。




コンコン




『はい♪』


「アリスです。」


『早かったんだね♪入って♪』


「失礼いたします…。」


扉の向こうからは、キャピキャピとした甲高い声…。


語尾には必ず"♪"がつくほど。


……香苗様ね。


あたしはゆっくりと手をかけ、禁断の扉を開いた……。




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