REVENGE Ⅰ
ハァッ…ハァッ……
あたしは教室まで全力で走っている。
ここは超が何個も付くほどの金持ち学校だから、今廊下を全速力で走っているあたしは、きっと場にそぐわないだろう。
でも今はそんなこと言ってる場合じゃない…!!
早くしないと…姫華が……!!
ー教室ー
「姫華さん、あたしたちの分まで頑張ってきてね。」
「ありがとうアリスさん。」
「そろそろ空港に行く時間じゃない?姫華さん、ここでお別れね。次に会うのは……3年生になるね。」
「えぇ…。」
「気を付けて行ってきてね♪」
「ありがとうございます。アリスさんたちもお元気で♪」
姫華はアリスたち4人に一礼すると、キャリーバッグと普通のバッグを数個持って教室のドアに向かっていった。