苺恋
いきなり
薄暗い照明
横幅2メートルもないエレベーターの空間
いきなりだった
壁にある手すりが丁度腰のあたりにあたる
少し冷たい感覚が腰のあたりにだけある
目の前には幼なじみの健がいる
「俺、瑠璃が好きだ。」
真剣な眼差しで私を見つめている
いつもと違う眼差しがちょっと怖い…
私が言葉につまっていると
「俺のこと嫌い?好きになれない?」
といって、じりじりと詰め寄ってくる
健は私の両横にある手すりをつかみ目をまっすぐ見つめてくる
そして、
「…んっ!」
急にキスされた
「何すんのよ!?」
思わず突き放していた
だけど健は黙ったまま私の両腕をつかんで、またキスをしてきた