苺恋


「ん…やだっ!」


私は力いっぱい離れようとした


だけどなかなか女の力じゃかなわない



「いやぁ!!」


涙目で訴えたらやっと離れてくれた


そっと健を見ると、

「…もう我慢できないよ。17年間瑠璃だけを見てた。急にキスしたのは謝る。…だけど俺のこと真剣に考えて。」


といって少し悲しそうな目で私を見る






がちゃん


エレベーターの扉が開いて健はそっと出て行った



私は出るのも忘れて、ただ扉が閉まるのを中からじっと見ていた…








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