あたしたち
お父さんが部屋にやってきた

「楓、話がある。来なさい」
お父さんはゆるい口調で
あたしを手招いた

「けいちゃんとホントに結婚するの?」
「するよ。あたし結婚したい」

あたしがいうと
お父さんはうーむっていう顔で
腕を組んだ

「よし、いいぞ。
 けいちゃんなら
 楓を守れる!」

お父さん・・・
結婚を許してくれた

あたしの眼からは
涙がこぼれてきた




「ありがと」

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