ONESELFGAME
「失礼しま~す。」
「あら?横山くんじゃない!
いっつも元気なのに、どうしたの?」
「いや・・・ちょっと気分悪くて・・・」
「熱はかってみて。」
「・・・はい。」
「・・・!!!
38度もあるわよ!!!
大変!!早退しなきゃ!
ちょっとごめんけどベットで寝てて。」
「はい。」
先生がベットのカーテンを開ける。
そこには三台のベットのウチ、一台だけ布団がしかれてあった。
「ごめんね~!
“開かずのベット”で~!
でもコレしか開いてないの・・・。」
そういって先生は出ていった。
開かずのベット・・・
俺たちはそう呼んでいる。
そのベットには誰も寝ない。
何故か、そのベットには独特の雰囲気がある。
はっきりいうと、気味が悪い。
なので誰もそのベットで寝ない。
誰かがふざけてそこで寝たら、行方不明になった。
くわしくはよく分からないので、ベットのせいではないだろうが・・・気味悪りィ。
でも俺は苦しくてそれどころではなかった。
さっさとベットで寝た。