アイツと過ごしたあの時間
「小夏、もしオレがいなくなったらさ、他の男と幸せになってください。」

「え?」

「今、思うとさ、オレ小夏に会うずっと前から病気だったんだよ。」

「うん。」

「小夏と会う前はオレ死んでも良いって思ってた。」

「どうしてっ!?」

「オレは顔がいいからね。もてるんだよ。でも、病気のこと知るとみんな冷たくなるんだ。だから、オレはこの世に居なくても良いんじゃないか、って考えてた。」

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