_DAILY COLORS_
羨望
とある放課後。
学校近くの飲食店で、派手な女子の二人組が、何やら話をしていた。
?「つかマジこの前の放送聞いたあ?
何が私と青春しませんか?よ!
青春なんて男と遊ぶだけで良いっつの!」
?「そ、うかな?
私は結構良いなと思った…けど」
鏡を片手にマスカラをつける女子は、長い黒髪を纏った少女を睨み付ける。
?「あぁ?
アンタも青春したいの?
クスクス、無理に決まってんじゃーん!
アンタみたいな引っ込み思案な子、アタシといるから学校ではなにもされてないけどねえ、アタシといなかったら今頃なんかされてるよ?
アタシにね!
あはは!
アンタのコト理解してんのも、理解できんのもアタシだけ。
もう忘れたの?」
?「…ううん…忘れて、なんか」
下を向いて、自分の拳を見つめる黒髪の少女。派手な女子はメイク道具を全てしまい、携帯をいじりだす。
?「あのバレー部…いつかは潰してやるんだから」
?「…」
狂喜に歪む顔。
黒髪の少女は、派手な女子の顔を見てすぐに目をそらす。
男1「沙ー希ー」
沙希「あ!本当に来てくれたあー」
男1「当たり前でしょ!
てかなんか、コイツが里優ちゃんに会いたがってさー」
男2「バッ…テメ…」
沙希「マジでえ??
そんなによかったんだ、里優のカ ラ ダー」
男2「…ッそうゆうわけじゃ…///」
沙希「やだ真っ赤ー!
里優、アンタ何したのぉ?」
里優「なんも、してないよ」
里優にとって、苦痛の時間が始まる。
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