_DAILY COLORS_
集うもの
?「放送中断されたからなあー。皆来るかなあ…」
体育館の部室として宛がわれた部屋の中で、あくびをしながらドアを見つめるのは、先程校内放送を無断で使い怒られた土田彩花(ツチダ アヤカ)である。
放課後になり、もう30分程度は経っている。
やはり無謀な挑戦だったかな、部活を設立するなんて。
一人で自嘲気味に笑い、部室の扉を開けた。
土田「……」
?「……」
え、何この状況。
部室のドアを開けると、外には背の高い美人が立っていて、向かい合う体制になった私達は固まってお互いの顔を見ていた。
だが、その内に彩花はパアァッと笑顔になり、美人の両腕を掴んだ。
土田「もしかして、もしかしなくても入部希望者!?!?!?」
?「え、あ…はあ。」
土田「まじまじまじで!?!?」
?「まじまじまじです。」
土田「入って!!」
彩花は嬉しそうに笑い部室の奥に入るよう促す。やって来た彼女も少し微笑んで歩みを進めた。
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