_DAILY COLORS_
現在は、バレー部は四人。選手は三人だから、バレーができるようになるには、とりあえずあと三人必要だ。
彩花は授業中にも関わらず、ノートの端にこそこそと何かを書いていた。
「(私はセッターで…、亜紀は背が高いからアタッカーとして使えそう。菜緒は、昨日見たら少しレシーブがうまかった。だから、育て方次第で…)」
何度も何度も考えはくるくる回り、授業の内容は右から左。だが教師には、一生懸命ノートをとってるように見えるらしくなにも言われない。
チャイムが鳴り、彩花はトイレに行くために席を立つ。
だが、トイレに行く途中で何者かに道を塞がれる。
またもや背の高い美人で、彩花はゆっくりと顔をあげた。
?「……土田、彩花…?」
土田「え?あ、はい」
?「………そう」
凛とした静かな声。彩花は次の言葉を待ち、背の高い彼女の顔を見つめる。
?「…あなたは、何故、部活を作ったの?」
土田「え…?」
?「何を、探してるの?……何を…求めてる?」
土田「……私は−−−−−−…」
?「−−−−−…クスッ、そう。
私は藤松実玖。貴女と、青春したい」
土田「つ、つまりは?」
藤松「…入部、させて?」
土田「……うんっ!!!!大歓迎だよ!」
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