Little love



「なるほどね

でも優里は加賀君のこと好きなの?」




「い、いや

私は…」





「あー、はいはい

『わ、私は龍斗くんが好きなのっ!』

って感じ?」




「ちょっと、ちーちゃん!」





するとちーちゃんが笑ってごめんって言った







「すぐに言えばよかったのに…」




「でも、加賀君の目を見てたら


何も言えなくなっちゃって…」







あんなに真剣に好きだと言われたのは


初めてだったから…












「…一番あいつが可哀想なんじゃ…」




「え?ちーちゃん何か言った?」





「ううん!何も…」





そう言うとちーちゃんはお風呂に入って行った











でも



ちゃんと断らなきゃ












「…私は、」











龍斗くんが好きなのだから












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