ライム
ガラ
私はなりふりかまわず
教室のドアを開けた
「──っ!!」
海外の横にいた女の子は
驚いた顔したあと
うつむきながら教室から
走って出ていく
女の子の足音が
聞こえなくなると
海外が口をあける
「優里助かったよ。
ありがとう。」
「まったく。
…自分で言って断ってよ。」
「しょうがないじゃん
断れないんだよ。
なんていえばいいとか
わかんないし。
だから、ね?
次もよろしくね?」
そんな
上目遣いで頼まれたら…
「─っ
…しょうがないなぁ。」
「やったー!
ありがとう優里!
じゃ帰ろっか。」
あ〜あ
またのせられた
どうしても
海外に頼まれたら
断れないんだよね
私って
海外に甘いのかな?