ライム


「…優里?


早く来ないと
置いてくよ。」


一人で突っ立ってた私に
海外が言う


私はとぼとぼ歩き出した


そんな私を
海外が心配してる様子で
のぞきこむ

「どうかしたの?


好きな人に振られた?」



「振られてないっ!!」



「じゃあなに?



なんか落ち込んでるみたいだけど。」


「…海外のせいだし。」


「え?



俺?
悪いことした覚えなんかないけど。」


「海外なんか

…嫌い。」


「いきなりなんだよ!?」


私の不機嫌具合に
戸惑っている海外の隣を
早足で通り過ぎて
下駄箱を開けた

< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop