ライム
「…優里?
早く来ないと
置いてくよ。」
一人で突っ立ってた私に
海外が言う
私はとぼとぼ歩き出した
そんな私を
海外が心配してる様子で
のぞきこむ
「どうかしたの?
好きな人に振られた?」
「振られてないっ!!」
「じゃあなに?
なんか落ち込んでるみたいだけど。」
「…海外のせいだし。」
「え?
俺?
悪いことした覚えなんかないけど。」
「海外なんか
…嫌い。」
「いきなりなんだよ!?」
私の不機嫌具合に
戸惑っている海外の隣を
早足で通り過ぎて
下駄箱を開けた