ライム


海人は一旦口を閉じる


「・・・じゃあ?」


あまりにも間が長くて
わたしはオウム返しをする


「キスしてよ。」


はい!?


「ばっばかじゃないの!?


するわけないじゃん!!」



「え~
なんでもするっていったじゃん。」


海人は拗ねたように唇を尖らせる


いつもならこんな風にされたら許しちゃうけど
今回ばかりは許す訳にはいかないよ!


「それとこれとは話が違う!!」



「なんでよ~。」



「ファストキスだよ!?


そんな簡単には・・・」


私が言い終わる前に海人が口を開いた



「ねえ
優里なんか勘違いしてない?」


「はい?」
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