゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~
「―――ただいまぁ。」
…それからしばらくして
月穂の母親の珠理(ジュリ)さんが仕事から帰宅した。
「おかあさん、おかえりぃ☆」
律哉は珠理さんに勢いよく
抱きついた。
やっぱり母親が一番だよな…。
「珠理さん。
お邪魔してます♪」
俺があいさつをすると
珠理さんは微笑みながら
「あら、星磨♪
…今日は律哉の相手してくれて本当にありがとうね!!!」
珠理さんはいつものように快く迎えてくれた。
長い付き合いだから
全然気を遣わなくていいから楽だ。
それにやっぱり雰囲気が
月穂に似ている。
「全然ッ!俺も楽しかったし!」
「そぉ?良かったわ♪
…今からは私がいるから。
久しぶりにさ、月穂と二人で出かけてきたら?」
珠理さんからの
意外な提案。
「え―…。星磨どうする?」
月穂も戸惑っている。