゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~
「そうだったっけ???
…そしたら月穂、今考えると
本当に強くなったよな!!!」
恥ずかしかったから
わざと知らないフリをして
惚けて言った。
「もぅひど―い!!!
それ、どういう意味よ―!?
…あたしだって、いつまでも泣いてなんかないもん!」
顔を赤くして怒ったって…
何の迫力もねぇよ笑。
むしろ可愛いすぎて
逆効果だよ……。
ふと空を見上げると
赤い綺麗な夕日が
俺たちを優しく照らしている。
「冗談だって!笑
…でも俺らは昔から
変わらないよな………。
…まさか月穂と、高校までずっと一緒になるとは思わなかったよ。」
家も隣で、親同士も
かなり仲がいいからな……。
今でもよく買い物に行ったり
お茶をしたりしている。
腐れ縁ってヤツなのかも…。
「…あたしも思った。
てか、星磨さ?小学生の頃はいつもバカやってたのに……笑。最近急に、クールになったよね!!!!」
月穂が思い出したようにクスクスと笑った。
なんと失礼な………。
俺もいつまでも
ガキじゃねぇよ!!!