゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~
月穂を見送り
家に入ると…………
「あ、星磨くん!!!
お邪魔してま―す♪
…早かったね。」
「兄貴もう帰ったのかよ…。」
怪訝そうな顔丸出しの
碧都と綴未がいた。
コイツら…わかりやすッ!!!
つーか、俺の家でもあるのに帰ってきちゃ悪ぃかよ!!!
「早かったねって…
お前ら、もう7時過ぎてるぞ!綴未も、珠理さんが心配する前に帰ったほうがいいんじゃね?」
すると綴未の表情が
みるみる真っ青になった。
「えッ!!!もう真っ暗じゃん!」
ベランダのカーテンを
勢いよく開け、
綴未が叫んだ。
「めっちゃやば――い!
お母さんに怒られるッ!!!」
珠理さんが怒りで爆発すると
誰もとめられないくらい
…怖い笑。
この女王様な綴未でさえ、
半泣き状態だし。
「やべッ!!!…俺も送るわ!」
碧都と綴未が忙しく、
リビングから出ていった。
――――あーぁ可哀想。