゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~





「…………はぁあ…。」



しばらくして碧都が、
ため息をつきながら
帰ってきた。




「…珠理さんいたのか?」


面白がって意地悪く聞くと


「そ―だよ。なんかさぁ

『綴未と付き合うのは構わないけど、今後心配するようなことがあったら許さないわよ!!!』
って…散々言われた…。」



………珠理さん
相変わらず怖ぇな…



「あ゙―もう疲れた―…。」

と、碧都がソファに
勢いよく倒れこんだ…。



…ん?
って…おい…待てよ。



コイツ今さりげなく
爆弾発言しなかったか?


「おまッ!!!今、綴未と…」


驚きのあまり
言葉が出てこない…


「…付き合ってるって?」


って何普通に答えてるんだよ!



………俺も少し落ち着こう。


「あぁ。」


「そういえば兄貴には
まだ言ってなかったっけ。

…俺たち、先週から付き合ってんの。」



と、少し照れくさそうに…
でも、幸せそうに言う碧都。



どうやら碧都から直接告白をして、想いが通じ合ったらしい。




おい…嘘だろ?


つーかいつの間に………





ある意味
弟に先越されたよ…。


情けなねーな俺。




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