゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~



冷静になったはずなのに…


「あ、もしかして焦ってんの?」
って………


ニヤニヤしている碧都が
無性に腹立つ!


所詮中学生のクセに!!


「バカか。…別に俺には関係ねぇことだろうが。」



年上の余裕をだして言った。

…つもりなのに。


「ま、そーだけどね。

…でも兄貴もさ、
少しは素直になったほうが
絶対いいのに―…」


はぁ???

何が言いたいんだ…コイツ…


「…んだよ。」

少し碧都を睨んで尋ねた。


「だ―か―ら―!!!
月穂姉ちゃんのことだよ。」

……………は?


意外な言葉に驚いて
碧都を見あげた。


「さっさと告っちゃえば
いいのに…」

碧都がボソリと呟いた。



ちょっと待てよ……。

「お前さぁ…何で俺が月穂のこと好きって決めつけるんだよ。」




俺、コイツには
言ってねぇよ。



てか口が裂けても
絶対言わねぇ。






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