゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~




「でね…?
松島君にお願いがあるんだけど…これを月穂に届けてあげてほしいんだ…。今日の授業でやった所が、明日小テストあるって…」



清水はピンクの
ノートを見せてきた。


古典のノートだろうか?



「あぁ…いいよ。」


俺も月穂のことが心配だし。

てか月穂に関わる頼みなのに
断るわけがない。


きっと今頃、苦しみながら
一人で寝ているだろう…。



「ありがとう!!!
…あッ!!!それと月穂に
『頑張ってね♪』って
伝えといてね!」



頑張ってね?…何がだよ…。

意味不明だな…。


まあ、んなこといいや。

「あーい。…んじゃあな!」



「お願いねッ!!!」

「また明日な~★」


拓海と清水は仲良く手を繋いで教室を出ていった。




…俺も急いで月穂の家まで
行かなくちゃな。



カバンを担ぎ
急いで教室をでた。



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