゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~





―――――ピンポ―ン♪




今、月穂の家の前にいる。


帰りに寄り道をして
月穂の好きなプリンも
買ってきた。



…誰も出ねぇな???


念のためもう一回だけ
押しておこう。


再度チャイムを
押そうとすると…



――――ガチャ

「………はい…?
…って…星磨!!!!????」


部屋着を着て、
熱のせいか顔を赤くした
月穂が、ドアを開けて
驚いている。



「悪ぃ…起こしたか??」


「…ううん大丈夫だよ…。
それより……どうしたの??」


やっぱりいつもより
しゃべり方がゆっくりだ…。


結構しんどそう…。


「月穂が早退したって
聞いたから…お見舞い。
…つーか、中入るぞ???」


こんなところで立ち話してたら月穂の身体が心配だ。


「あッ!…どうぞ上がって…。」


俺は月穂の家に
足を踏み入れた。




そして月穂の部屋まで
月穂を連れていき
大人しく寝かせた。


「月穂……?寒くないか???」


「だい…じょ―ぶ」



月穂は無理をして笑った。



……ったく…
しんどいなら甘えろよ!!!





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