゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~
翌日…
「「「「ありがとうございましたーッ!さようなら!!!!」」」」
いつもより長く感じて仕方なかった部活がやっと今終わった。
月穂との約束の時間まで
余裕はあまりない。
焦りながら着替え
帰る支度をしていると、
「「星磨ちゃーん!」」
という甘ったるい声が
背後から聞こえた…
振り返ると
汗を拭きながらニヤニヤと笑い合っている光樹と拓海がいた。
「…お前ら
…あんま面白がんなよバカ。」
こっちは緊張で
ヤバいってのに……
「んなつもりはねぇよ。
…ただ後悔だけはすんなよ!」
そう言いながら
光樹は俺の肩を
ポンと軽く叩いた。
「…分かってる。」
「…そうだぞ~!
まぁ、昨日も言ったけど、
もしお前が振られたら俺が…って…痛ッ!!!」
「やかましいわ!」
拓海の頭を
グーで一発殴ってやった。