゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~



家に到着し、
急いで着替えて
リビングに顔を出した。


「…碧都ー?
俺ちょっと今から
出掛けてくるから!!!!」


この時間は
母さんは仕事でいない…



菓子をボリボリ食べながら、テレビを見ている碧都に、一応声をかけて行こうとすると、


ダルそうに振り返って、

「あぁ…てか…兄貴なんか気合い入ってね?」

…んなッ!!!!


「…んなこと…ねぇよ…」


やっぱりそうなのか?

自分ではいつも通りの
つもりなのに…



「…なーんだ。気のせいか。」


と呟き、
もう一度テレビに集中し始めた。



…ふぅ…良かった…

コイツに告ることがバレたら
いろいろと面倒だし…



そして買ったばかりのスニーカーを履き、外へと出た。



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