゙幼なじみ゙という名の壁~素直になれなくて~



そんなことより…

「…あのさぁ………」



なんか…話しかけるだけなのに、無性に緊張するんですけど!!!


「…ん?どーしたの?」


そんな俺の気持ちも知らないであろう、目の前の月穂は相変わらずの調子。



「…今日はさぁ、隣町にできたあのショッピングモール行こうぜ!」



先月オープンしたばかりの大型ショッピングモール。


いろいろ考えた結果
そこへ行くことに決めた。



「…え?全然いいんだけど…アイスなら…」


「アイスなんかいいから!!!」


月穂の言葉を
無理矢理遮った。


「いいの?だって今日は…」


「んなこといいから!
…黙って俺に付いて来い!!!」


「何それー?笑♪
うわ!俺様星磨だー!!!」


やっぱりいつものように
強引になってしまったが、
もうしょうがない。



月穂も俺の性格は
十分に理解しているだろう。


「…わかった。」

と、最終的には納得した様子で共に家を出た。





そして、他愛のない会話を交わしながら、俺たちは最寄りの駅へ向けて歩きだした。




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