太陽は月を見れない
「え、いや……その………。」
もう嫌、上手く話せない!
第一こんな風に誰かと話すのなんて今までなかった。
私が上手く会話出来るのは灯夜くんの手紙の中だけだから…。
私がモゴモゴしていると、突然彼は私の頭を撫でた。
「お前いいヤツだな!」
「へ………?」
誰かに頭を撫でてもらうなんていつぶりだろう…。
いつの間にか、私の瞳から涙が溢れていた。
「は!?泣いてる?」
「ごめんなさっ…」