太陽は月を見れない
第二章
「−ということで、転入生の宮澤麻衣さんです。宮澤さん、悪いけどしばらく一番後ろの席にかけてもらえるかな。」
「はい。よろしくお願いします!」
クラスがざわめく。
「わー美人ー…」
「すげぇオーラあるなぁ…」
「あの交差点の角のとこ!あの立派な家に住んでるらしいよ!」
転入生とは好奇な目で見られがちだ。
しかし麻衣の家はいわゆる転勤族。
このような扱いにもなれていた。