俺のもの
「紫苑‼」
大きな声で紫苑ちゃんの事を呼ぶ声が聞こえた。
紫苑ちゃんの彼氏の桐生深君だ。
隣にもう1人居るけど、扉が邪魔で見え無いなぁ…
「深~‼」
とたんに目がハートになった紫苑ちゃんは深君の事をさっきの深君の倍ぐらいの
大声で呼んで深君の所に走って行った。
あいかわらずラブラブだなぁ~
なんて思いながら紫苑ちゃんと深君の所に行くと
深君の隣に居る男の子ね顔が見えた…
「あ~~‼朝日助けてくれたイケメンだ‼」
私はびっくりし過ぎてさっきの紫苑ちゃんの3倍位の大声で
叫んでしまった。
「あ、あ、朝は本当にありがとうございました‼」
「あ、美桜ちゃん玲央の知り合いなの?よかった‼ちょうど紹介しようと
おもってたんだ‼まぁいいや…とりあえずこいつは俺と同じ2年A組の
黒崎玲央‼仲良くしてやってね♪」
深君がニコニコしながら紹介してくれた…
ほぇ~。この人玲央ってゆうんだ…
イケメンだなぁ。
さらさらした栗色の髪にニキビなんて知らないみたいな白い肌、鼻筋の通った鼻に綺麗な少し薄い唇…
それに身長は170以上の長身。
私はぽーっと見入ってしまった。