tears'blue


「雫の実…も必要かもな。」


突然 碧が呟いた。


「よしっ!行くぞ葵衣!」


「えっ!?
ちょっ…まだ飲んでないっ…!」


必死の抵抗も虚しく、葵衣は半ば強制的に連れて行かれた。



残された美春と十葉は顔を見合わせて笑った。


「葵衣ちゃんが飲んだら、絵の具の手品がバレちゃうもんね?」


クスクスと笑って、美春はテーブルを片付け始めた。


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