私のつまらない日常。

第一章

ある日の教室にて

私は、咲原杏李。
最近やっと後輩ができた中学２年生。
なんかの本とかに「私、○○！普通の女の子です！でもね･･･実は」
なんてあるが、私にそんな「実は」ない。
本当に、どこでもいそうな女子。
ある程度オシャレに興味はあるし、友達も人並みにいるし、部活はいたってまじめ。
ホントに普通だ。
ただひとつ除いては･･･なんて展開もあったらおもしろいがない。

「おっ！ちょ。お前来いよ！」
うるさい。
「ん～？なになにー？」
コイツはウザい。

だまれだまれだまれ！
こっちは読書中なんだ。
私の目の前で騒ぐな、ばか男子共め。

現在、昼休み。
昼休みというのは、生徒がある程度自由に遊んだり、なんやらかんやら
できる時間だ。
ずっと授業で暴れることができなくて体力が余りに余ってしまっているのは、私でも理解できるが、そんなのは関係ない。
よく考えてみれば誰だってそう思うだろう。

第一、教室の中で暴れまわるということ自体非常識だ。
周りのことも考えられなくて、ネット用語をよく意味も知らず日常の会話でやたらと入れ込んでくるバカや、無駄に盛り上げようとして場の雰囲気を壊すアホ、いつまでも小学校のガキみたいな考えしかできないマヌケ共が私は大嫌いだ。