-部恋。Round.03-
私は携帯をそーっと取り出して、カチャカチャと操作する。
「勇介!」
勇介が振り向いた瞬間、シャッターボタンを押した。
「わっ!最悪!」
勇介がクッションで顔を隠す。
― パシャパシャパシャ…! ―
「はっ!?お前連写とか反則だろ(笑)!!」
今だと思って、クッションから顔を出した勇介に近づいて写真を撮る。
「お前、ほんと性格わるっ!」
勇介はクッションを奪い取ろうとする私に大爆笑!
いつの間にか写真そっちのけで二人で大笑いしていた。
勇介のクッションを手に入れると、しゃがみ込んでる勇介に目線を合わせて、さっきまでの勇介の動きを再現する。
「“お前連写とか反則だろ~。”」
「俺、そんな喋り方じゃねーし。」
「“そんな喋り方じゃね~し。”」