-部恋。Round.03-
後半戦。
前半と違って息の合ったプレーで観客が沸いた。
ボールが渡ったのは勇介。ゴール間近までドリブルを進める。
思わずベンチも総立ちで声援を送る。
完全にディフェンスに囲まれた勇介と目が合ったのは健ちゃん。
「目で会話」そう言っていた健ちゃんは誰よりも通じ合える勇介の動きに合わせて先回り。
息がバッチリ合った2人は誰も止めることができず、勇介のアシストにより健ちゃんがシュートを決めた。
2人はゴールを決められたのが当たり前かのようにハイタッチを交わし肩を組んでガッツポーズ!
選手が2人に駆けつけ、ベンチと観客席に最高の笑顔を見せた。
この1点が決勝ゴールとなり、初戦を突破した。
2人の結束は高まった気がした。この時の笑顔はきっと忘れない。