-部恋。Round.03-

私たちの最初で最後の新人戦。

結果から言うならば、3位でした。
悔しいという思いはなく、納得の3位。

楓高校はこれからのし上がるんだ。

監督が言っていた。

「最初に優勝してしまうと、追われてばっかりだ。でもこれから楽しみだな。これからはただ追えばいいんだから。」


監督らしい言葉。悔し涙は出なかったけど、監督のその言葉に涙が出そうになった。
なんの涙だろう?ほっこり胸があたたかくなって、チームがもっと好きになった。

気がかりなのをあげるとしたら、私たちのライバル 如月高校…。
私たちよりも順位は下で6位だった。

自分たちの順位よりも如月高校の順位の方がみんな気になっているようだった。


「今日はゆっくり休んで。解散!」

監督が笑顔で部員たちを送って、バスを降りた。


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