-部恋。Round.03-
「最近、勇介さん寂しそうですからね!」
アキラくんがからかってそう言うと「誰のせいだよ!!」と、勇介がすかさずつっこんでいた。
「試合前で休めてないんだし、たまには2人で帰れよ。な?」
健ちゃんは満面の笑みでそう言った。
「誰のせいで2人で帰れてないと思ってんだってば。」
勇介が呆れて笑うと、私の隣に並んだ。
「みんなのお言葉に甘えて…、今日はゆっくり帰るよ。」
「あっ、でもみんな本気のサッカーはしないでね!気分は良くても体は疲れてるんだから。」
「先輩のかわりにマネージャー同伴してきますから。大丈夫です。」
アキラくんが微笑んでそう言うけど、なんか信用なくて吹き出して笑った。
「はい!じゃー解散!!」
勇介はへらへら笑ってる私の腕を掴んで歩き出した。
「長川~!またそいつアキラと微笑みあうからスネ夫になったぞ!男心分かってやれよ~!」
健ちゃんは私たちを笑って手を振っていた。