-部恋。Round.03-


私が呆れて抱きしめるのをやめると勇介は耳元で囁く。

「愛奈ちゃんの為にお手本。」


色っぽい勇介の声にときめくのもつかの間、心臓が破裂しそうなほどのキス。


頭が麻痺してしまった。

さっき考えていたこともひとつひとつ飛んで行った。


恋に正解なんてない。

伝え方なんていくらでもある。ただ信じるか信じないかだ。


伝えることが重要じゃない。信じること、それが何より大事なんだ。

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