-部恋。Round.03-
「冗談じゃなくて、今日はほんとに勇介が近くにいてくれる方が眠れる気がする。」
私がそう言うと、勇介はベッドにあがって私の傍で寝ころんだ。
そっと髪を撫でる勇介に安心して目を閉じると勇介が照れくさそうに笑った。
「だめだ。今度は俺が眠れないわ。」
「勇介、ゆっくり深呼吸して力抜くんだよ。」
さっき勇介に言われたことをそのまま繰り返して赤ちゃんをあやすように背中をトントンとしてみる。
一緒に眠るのは抱きしめられるよりもなんだか近くに感じて愛おしい。
あたたかい空間に安心して、すぐ眠りについてしまった。