-部恋。Round.03-



翌朝。すごく窮屈な感覚で目を覚ますと、勇介にギュッと抱きしめられていた。



「あ、起きた?」

勇介が顔をのぞくと、途端に照れくさくて布団で顔を隠した。



「寝起きの顔はあんまり見ないで。すごいヘンテコな顔してそうだから…」

「いや、寝顔もなかなかのヘンテコっぷりだったぞ?(笑)」

「っ…!最悪!」



勇介を叩こうとする手を掴まれたと思ったら、グッと体を引き付けられた。

「……おはよ。」


ベッドの上で言われる初めての「おはよう」。
学校以外で言われると本当に照れくさくてちょっと大人になった気分だ。


< 72 / 89 >

この作品をシェア

pagetop