-部恋。Round.03-
2階のステージが正面に見える廊下にたどりついた。
下ではステージを鑑賞する人で溢れていた。
「ここが一番特等席かな。」
潤ちゃんはそういって得意気に笑った。
ハナ達は突然走り出した私たちを少し見失ったようで、ようやく合流した。
「潤ちゃん、、足、速いんだね…(笑)」
帰宅部の潤ちゃんにそう言う現役テニス部ふたり。
ハナはステージを見ると
「北山君なんて?今から告白でもするの(笑)?」と笑った。
「告白って…。付き合ってるんだから。それにそんなキャラじゃないよ。」
真相を知っているのは潤ちゃんだけのようで、誰もいないステージに
上がってきたのは本当に勇介だった。