-部恋。Round.03-


「うそ…。」



5人の制服のままの男子学生がステージに上がり、軽音部3人に、サッカー部員2人。
その中に勇介がいる不思議な展開。


ボーカルは2人。2人は観客の声援に応えて手を振っていた。

勇介はギターか、ベースをチューニングというものをしていたのだ。
ギターとベースがどちらなのかは弦の本数くらいしか分からないバンド知らずなのだけど、とにかく勇介がバンドとしてステージに上がっている。



状況が分からなくてポカンとしている私の隣で、ハナとその友達は「北山くんかっこいいじゃん!」と私を揺さぶるのだった。


勇介は少し周りを見渡す。

それに気付いた潤ちゃんは大きく手を振ってみせた。

勇介は私たちを見つけ、微笑んだように見えて少しドキッとした。



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