-部恋。Round.03-
横顔の勇介を気付かれないようにこっそり見る。
汗が陽にあたって光っていた。
「勇介、汗…」
私はタオルで勇介の汗をそっと拭う。
汗を拭っていると勇介は私の手首を掴んだ。
「なんか、今日めっちゃ頑張れそう(笑)」
「そ?よかった。」
私が微笑むと、勇介も優しい笑顔を見せた。
青空を背景に勇介の笑顔がより一層眩しく感じた。
「…愛奈?」
「ん?」
「ちゅーしよっか?」
「ここで?嫌だよ。」
「も~、やっぱ最近冷たい(笑)」
最近の勇介は素直で少し可愛い。