虹色恋人
今日も作り笑いで仕事。
アルコールの香りと
むせ返る様な香水の匂い。
待機席でのウ゛ァニティトーク。
いつもの雰囲気に
新しいものがやってきた。
スカウトが連れてきた女の子2人組。
1人は、イマドキって感じの金髪で盛った頭のケバめのコ。
もう1人は、チェリーレッドのウルフ頭のカジュアル系‥夜って雰囲気じゃないけど凄く美人。
チェリー頭は、華っていうらしい。
ふーん‥。
ちらちらと目をやっていると、ばっちり目が合ってしまった。
にこりとも笑わない。
とりあえず、ムカつく。
この時は、まだ
華があたしのリズムを狂わす様な存在になってくなんて夢にも思わなかった。
「おはようございまあす」
次の日、いつもの様に出勤すると金髪女と華がいた。